補聴器Q&A

 

補聴器ってなに?

補聴器は衰えた機能(きこえの低下)を補う補助具です。

きこえ方には個人差がありますので、使う方に合わせた補聴器選び、調整が必要です。

 

補聴器はいつから使えば?

早期装用が望まれます。病院や銀行で名前を呼ばれもわからない、会議等で聞き間違いが起き始めたとき

など、きこえに不自由を感じたら補聴器を使うことを考えてください。

 

補聴器は両方の耳で使うの?

両方の耳に使うことで、音の方向や距離感、うるさい中での聞き分け等が向上します。

片方で使うことと比べ、耳の負担も軽減できます。

 

補聴器をつけたらきこえるの?

補聴器は日常の会話が聞き取れるように調整します。

聞こえの程度によっては補聴器で補うことに限界があり、ことばを聞き取る能力の程度によっても

補聴器の効果は違ってきます。

 

相手のことばがはっきりしない?

「相手の顔の表情や口元を見る」「大事な会話の時はテレビ、ラジオを消して周りの音を減らす」

早口な相手や、音が反射(残響)する部屋での会話は苦手です。

家族や周囲の方の協力も大切で、「ゆっくり、ハッキリ、区切って」話かけてください。

 

どんな補聴器を使えば?

オーダーメイド補聴器(耳あな型)は、使う方の耳形に合わせて外形を作りますが、きこえの程度

(難聴)に合わせて音も作られます。耳かけ型やポケット型などの既成品の補聴器は、きこえの程度

(難聴)に合わせて調整することが大切です。

 

マスクをかけて邪魔にならない補聴器は?

オーダーメイド補聴器(耳あな型)は、耳介に装着する耳かけ型に比べマスクのひもに影響なく

使う事ができます。

 

補聴器を使用しても耳は悪くなりませんか?

適切に調整(フィッティング)された補聴器で耳を悪くすることはありません。

必要以上に大きな音量や、大きな出力音圧レベルで長時間聞き続ければ耳を悪くしてしまいます。

正しく調整(フィッティング)された補聴器を安心してお使いください。

 

補聴器の消費税は?

補聴器本体には消費税はかかりません。JIS(日本工業規格)に基づいて生産されており、

JIS規格に適合した補聴器は課税対象外となります。(非課税)

 

補聴器がピーピーというのはなぜですか?

補聴器はマイクに入った音が大きく拡大されて聞くことができますが、補聴器から出た音が耳の隙間から

外に漏れますと、漏れた音がまたマイクに戻り、さらに拡大を繰り返すことにより、ピーピーという音に

なります。(ハウリング音)

 

ピーピー音の対策は?

耳せんが耳にあっていないと耳の隙間から音が外に音が漏れます。耳せんのサイズ変更、または

専用の耳せん(イヤモールド)を作りましょう。オーダーメイドの場合は音質の再調整、

または形状の修整、再製作が必要です。

 

ペースメーカーを入れていますが、補聴器は使えますか?

問題はありません。補聴器からペースメーカーに影響を与える電磁波は放射していません。

 

補聴器の耐用年数は?

平均で4年~5年といわれています。

補聴器販売店で定期的に点検することにより故障しにくくなります。

障害者総合支援法で交付される補聴器は約5年程度で再交付されます

 

水にぬれても大丈夫?

補聴器は汗や、水にぬれると不具合の原因となりますので、お風呂、シャーワーなどは避けて

ください。

 

水にぬれても大丈夫な補聴器は?

防水型補聴器はスポーツや屋外の作業、シャワーの時もお使いいただけます。

耳かけ型、耳あな型(オーダーメイド)から選ぶことができます。

 

補聴器に使う電池は?

補聴器専用の空気電池を使います。空気電池はシールが貼ってあり、シールをはがすと空気中の

酸素を取り入れ発電します。シールをはがしたら早めに電池を使い切りましょう。

 

他人の補聴器を使ってもよいですか?

補聴器はお使いの方に合わせて調整されていますので、他の方が使うと耳を悪くすることがあります。

もし、他人から補聴器を贈られた時は、お使いになる方の耳に合うように調整が必要となります。

あまりお勧めできませんが。

 

補聴器を付けてすぐに聞くことができますか?

長いあいだ聞こえの不自由な生活を続けていくと、脳が音の刺激の少ない状態に慣れてしまいます。

補聴器をつけることにより「うるさい」「響いてつらい」と感じてしまいます。

補聴器の音に慣れるために1週間から2週間の間隔で少しづつ音を上げていき、目的の音量にしていきます。

使い始めてから3か月程度のトレーニングが必要となります。